八光流柔術と長野県八光流健武会 概要
八光流柔術
八光流柔術とは、古武術の伝統を踏まえ近代的に進歩させたものであり、競技スポーツ武道とも一線を画す護身と自己完成、自他共栄の道を説くものであり、初代宗家奥山龍峰によって完成されました。総合格闘技と称されるような、相手を傷害するまで競技試合をするものとは目的が異なります。
八光流柔術では、その実用性と合わせ『挑まず、逆らわず、傷つけず』の理念をモットーに、即物的な駆け引きや力のぶつかり合いを超え、「自分」と「相手」がともに調和しつつ動きます。
そうすることによって、対立が消滅され、両者が一体となって心身が開放されていくのです。
八光流柔術は正反対のものと共に働き、両者を統合して新たなる地平を目指す。対立や矛盾を吸収して、新しいエネルギーを生み出します。
八光流柔術は、「武術=闘争の手段」から「身体と精神を含めた人間性全体の調和」という大輪の花を咲かせた、日本武芸であります。 本気で思い切り掴みかかっていっても、あっという間に崩され、力を無力にされたり、投げ飛ばされたり、思わず笑いが両方から沸く、互いの存在の共感共鳴、まさに調和が生まれる瞬間が、八光流柔術の妙であります。「この野郎!」と言われれば「何を!」と思うのが人情ですが、そこでにっこり笑って力を棄てるのが八光流入門の第一歩です。
長野県八光流健武会
八光流健武会は、皆伝師範矢澤必詮先生が昭和四十九年、長野市において教伝を始められた折り門人の健康と武道としての高みを目指して発足しました。三十二周年を迎える現在、在籍する師範は十余名を数え長野市、中南信にそれぞれ道場をおいて後進の指導育成にあたっています。
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